sletch of PURI 40 - miracle

朝、チャイ。 久しぶりのバンズもらい、美味い。 どことなくみんな寂しげ。 ディディはグラッソに、プリーに来た時みたいに真っ赤なマニキュア塗りたくられる。 塗り方はひどく雑だ。

前回同様今回もなぜかティキナがいない。 僕らの持ってた古いカシオのデジカメをハヌマーンの人形、真鍮のオムマークと交換する。 ほか、いろいろ小汚いものを手土産に貰う。

とうとう時間が来て、ハヌマーンオートに乗り込む。 みんなと握手。 スカンタは自分の心をまだ整理できる年齢じゃないのかすねていた。 その姿が愛しい。 大丈夫だよ、また会おうぜ。 駅にはハヌマーンババの他、マヌーとトゥクが見送りについてきてくれた。

駅のホーム、僕らの列車のシートを確認するまでみんなが荷物を運んでくれた。 こんなに心地のよい電車のりが出来る土地はインドで今のとこ他にない。 ひとしきり握手して写真をみんなで撮って、気持ちよく別れる。 ドラマか映画を見ているようだ。 現実味がない現実。 みんながエンドロールのように小さくなっていくまで見送る。

ふぅ〜。 少し感傷に浸りながら、少し一服でもする?なんて時にどこからともなく名指しで呼ぶ声が・・・、 ありえないので幻聴だということにしておいて無視して、落ち着いてたばこでも吸おうと想ったら、目の前にミシュラが!!!! ありえない!

ミシュラはとある経緯により、前回身のまわりのいろんなことを世話してくれた、特別な知り合い。 しかも、プリーに住んでないから会いたいけどちょっと今回は会えないだろうね、なんていってた奴だ。 まさに奇跡! あまりにびっくりしてひざが折れてへたり込んでしまった。

何でも今はハヌマーンのババになってるらしく、一日に2〜30分だけプリー駅にプージャに来てるらしい。 そのタイトな時間に出会うなんて!!! ジャーイ・ハヌマーン! 眼前の奇跡は信じるしかなかった。 縁の不思議。

チャイを飲み、少しく話すと僕らも列車に乗らなければならなかった。 すべては夢のように去っていくプリーでの時間、 

第二の故郷。 ・・・またね。